はじめてのタオイズム

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最も幸せな生き方

人間の本来の生き方

人間は自然に添った生き方をするのが 最も幸せである
というのが古代中国に生まれたタオイズムの思想、そしてその根本である老子の哲学の考え方です。
私達が生かされているこの宇宙に貫徹した、人間の手出しのできない原理原則があるということを見つけ出したのが古代中国の人々だったのです。

そしてその人間には手出しのできない宇宙の原理原則を、
古代の人達は道「TAO」と名付けました。

そしてTAOに添った考え方、生き方を実践する思想をタオイズムと呼び
タオイズムを生き方の根本として生きる人達を道家(タオイスト)と言いました。
紀元前4〜5世紀ころに完成したといわれる「老子道徳経」という書物は、そのタオイズムの根本哲学をたった5000文字にまとめた、非常に高度な哲学書といえます。

タオイズムとは、天地自然、宇宙の原理TAOに添った生き方をするのが、人間にとって最も幸せで楽しい生き方であるという考え方に基づいています。

また人間の不幸は、天地自然の原理「道」TAOに添わない生き方をすることにあり、その不自然さによって生じた人体の気の滞りをとり、病気をなくし、本来あるべき無為自然の状態に戻すことが大切だと考えたのです。
また人間のまわりに起きる多くの出来事や事象、そして目にうつるさまざまな映像や音声に影響されて疲労し、心を翻弄される人間の特質をとらえて、そこからの脱却する方法を考え実践したのが、中国古代の道家の人々、つまりタオイスト達だったのです。


人体に目をむけてみましょう。
私達人間がなぜ体を動かせたり、また疲れたり 元気になったり、
喜んだり、悲しんだり、感情を変化させるのか。
これらの作用、大きく言えば、人間が生きているということ、そのものを司っているのが
気というエネルギーです。

その気は宇宙にみたされており、この天地自然に満ち満ちています。 
また人間もその自然の一部ですから、人体にもその気は満ちており、
その気が自然と調和して動くことによって、
人は病気にならずに、健康に楽しく生きることができるのです。


無為自然のタオイズム

タオイズムの生き方を実践する人々は、
人体をこの気というエネルギーを元に考え、探求し、
この気が本来自然にあるように人体の中を調和して流れている状態がもっとも自然なよい状態と考えました。

それを無為自然と表現しました。

タオイズムの生き方を実践し、気の循環をよくし、自然にそった生き方、つまり無為自然の生き方を提唱する人々をタオイストとよびます。


対立の無い生き方、タオイズム

そして誰とも対立しない生き方
この地球上のすべての動植物と、そして森や河や海や空
もっと大きく宇宙に存在するすべての存在と調和し、対立のない生き方
自分一人だけが生き残ろうとするのでなく
皆とともに幸せに生きる道をさがす生き方
宇宙との共存、この調和した生き方を求める実践哲学、
これこそがタオイズムなのです。

3.11を越えて、この渾沌とした時代を生きぬき、
幸せな未来を、美しい地球を、これからの時代をになう子供達に残すための方法を模索しはじめた現代人への解答は
実はこのタオイズムなのです。

無為自然の生き方をもっと知りたい方へ 〜「生きるタオ」特設サイト〜
幸せへの道、生きるタオ 
自然に調和する生き方

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