中国の紀元前4世紀ころに書かれたという、
たった5千字のタオイズムの哲学書『老子』では、赤ちゃんや女性、水といった
柔軟で弱く無邪気な生き方が無為自然だと教えています。
その『老子』の中に
「含徳の厚きは、赤子に比す」という言葉があります。
徳を内に多く秘めた人は、赤ちゃんのようである、というのです。
そして続いて老子は赤ちゃんには毒虫もささなければ猛獣も爪をかけない。
つまり弱いようで最も強いのが赤ちゃん、無邪気な生き方だと言っています。
そこでもう一度赤ちゃんの笑顔を思い出しましょう。
あの暖かさ、優しさ、
それこそ何も作為を持たない、自然な笑顔なのです。
相手に何も期待していない、
ただにこにこと笑っているのです。
そして私達が目指すのはあの無邪気な笑顔なのです。
徳とは、立派に見えたり、人に尊敬されたりするような外側に見えるものではなく
深く自分の内側にあって、また無心で赤ちゃんのような滞りのない無垢な心と体だというのです。
人間の本来の生き方は、この赤ちゃんのように無為自然であることがいいのだと老子は言うのです。
そんな気楽なわけにはいかない、そう思われる方も沢山いらっしゃるかも知れません。
でも、赤ちゃんにもどれないまでも、皆さんが赤ちゃんだったころの無垢な心は
まだ皆さんの心にあり、それが本来の皆さんの心なのです。
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